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令和6年度長野県総合防災訓練/長野県小諸市

長野県と小諸市主催による令和6年度長野県総合防災訓練が10月20日(日)、長野県小諸市にある南城公園(みなみじょうこうえん)をメーン会場として、市内各地で実施されました。

長野県と小諸市の発表では、今回の訓練のポイントは令和6年能登半島地震を教訓として行い、道路啓開やライフラインの復旧、避難所の環境改善や、途絶された被災地へいかに救出・救助が迅速、また的確に行われるかなどにも重点を置いているようです。

今回は、ヘリコプターの救出救助および広域医療搬送訓練を中心に撮影してきましたので記事にいたします。

 

【高圧電源車搬送訓練】南城公園/野球場

 災害により停電した孤立地域へ電源車をヘリコプターにより輸送

 

陸上自衛隊 第12ヘリコプター隊 第弐飛行隊 JGー2966

 

 

チヌークに吊り上げられる中部電力の電源車。

 

 

吊り上げのため電源車にアプローチする66号機。

 

 

中部電力が1台だけ所有する「ヘリコプター輸送できる高圧発電機車」は、車両の軽量化や屋根をかまぼこ型にして空気抵抗を少なくする工夫がなされているそうです。

 

 

移動はせず、野球所の中での吊り上げでした。

 

 

 

 

この位置から撮影することはあまりないので貴重な撮影となりました👍

 

 

【救出救助訓練】南城公園/旧プール跡地

 小原地区で発生した大規模な土砂災害により埋没した車両や倒壊家屋からの救出救助

 

警察、消防、自衛隊が連携した救出救助活動を実施。

 

 

道路が土砂崩れなどにより寸断された想定のようです。

 

 

こちらでは、橋などが損壊した想定でしょうか。渡河ボートに隊員が乗り救出に向かっています。

 

 

要救助者などを救出にあたります。

 

 

土砂災害現場でも救出活動が継続されていました。

 

 

松本広域消防局の現場指揮本部。

 

 

【ヘリコプターによる救出訓練①】浅麓汚泥再生処理センター

土砂崩落により孤立した地域における救出捜索及び救出訓練

 

海上保安庁 第九管区海上保安本部 新潟航空基地より「らいちょう2号」が飛来してきました。

 

 

孤立地域に見立てた建物から救出を行います。

 

 

海上保安官・機動救難士がヘリから降下します。

 

 

 

 

ホイストにて降下中。

 

 

浅間山は雲の中でした。

 

 

要救助者を機内収容し、現場離脱。

 

 

【広域医療搬送訓練】南城公園/野球場

 重傷病者を被災地外に搬送

 

救出された傷病者のうち重傷な患者を、ドクターヘリにより搬送。場外離着陸場に佐久ドクターヘリが飛来しました。野球場から離れたメーン会場から撮影。

 

 

離陸後、被災地外の医療機関もしくは場外離着陸場に搬送。

 

 

長野県警察

各種災害車両の先導などを行っていました。

 

 

【ヘリコプターによる救出訓練②】浅麓汚泥再生処理センター

 土砂崩落により孤立した地域における救出捜索及び救出訓練

 

航空自衛隊 新潟救難団 UH-60J 18-4592

 

 

孤立地域に見立てた建物上空に到着。

 

 

救難員がホイストにより降下する準備。

 

 

降下中。

 

 

要救助者を吊り上げ中。

 

 

機内収容し搬送。

 

 

【広域医療搬送訓練】南城公園/野球場

 重傷病者を被災地外に搬送

 

チヌーク66号機が野球場にアプローチ。

 

 

 

 

着陸した野球場に、消防の救急隊や病院救急車により傷病者が搬送されてきました。

 

 

 

 

災害派遣医療チーム(DMAT)による医療活動などが実施されています。

 

 

重傷病者をチヌークにて被災地外へ搬送します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの防災機関や関係機関などが実働的な訓練を実施して、市町村民、県民の生命と財産を守るための総合的な訓練が展開されていました。こうした訓練を積み重ねていくことで、顔の見える関係が醸成され、また、様々な問題点も見出されていき、よりよい防災・減災への取り組みが構築されていくものと思います。

年々、大規模・複合化する災害に対応するためにたゆまない練磨をかさねておられる各機関の皆さまに感謝するとともに、総合防災訓練を通じた我々一人一人の防災意識向上に努めなければならないと改めて実感いたしました。

訓練に参加されました皆さま、大変お疲れさまでした!