令和４年度長野県総合防災訓練(令和４年度松本市総合防災訓練)

『令和４年度長野県総合防災訓練』が、長野県松本市で実施されました（本防災訓練が一般公開されたのはコロナ禍の影響などにより４年ぶり）。

長野県の発表によると、警察、消防、自衛隊など関係団体８７団体や多くの地域住民も参加し、大規模地震を想定した各種訓練が総合的に実施されたとの事です。

松本市内の各所で訓練が実施されていましたが、本記事は主会場である”あずさ運動公園”の「救出救助訓練」や「ヘリコプターによる救出・救助及び消火」訓練を撮影しました。

※訓練概要や想定内容については、長野県と松本市が公表している「令和４年度長野県総合防災訓練 実施要項」より引用抜粋または一部を抜粋しています。

開会式で挨拶する、阿部 守一長野県知事。

【被害想定】

●１０月２３日午前７時、糸魚川静岡構造断層帯(全体)を震源とするマグニチュード８．５の地震が発生し、松本市内で最大震度７を観測した。この地震により、市内各所で　

　土砂崩落、建物の倒壊や負傷者が発生し、一部地域ではライフラインが寸断され使用できない状況となった。

●住宅火災の発生

●孤立地域の発生

●大規模火災の発生

◆救出救助訓練

　住民による初期消火、救出救助訓練

　　バケツリレーによる消火

　　救出・搬送・応急手当のうちの「搬送」

　　消防機関が設置した応急救護所まで、地域住民が負傷者を搬送してきました。

　消防・警察・自衛隊による情報収集

　上田地域広域連合消防本部・中央消防署・警防課　指揮隊　上田指揮１

　陸上自衛隊第１２旅団・第１３普通科連隊　本部管理中隊　軽装甲機動車

　現場指揮本部

　

　上田地域広域連合消防本部　トライアルバイク

長野県警察本部・警備部機動隊（広域緊急援助隊・先行情報班）

　陸上自衛隊・第１２旅団・第１３普通科連隊　本部管理中隊　偵察用オートバイ

　土砂に埋没した車両、家屋等からの救出救助

　　消防救助隊が救出救助活動のため現場へ。

　　救出活動が行われています。

　　負傷者を搬送するため、松本市消防団の皆さんが現場へ駆けつけます。

　　負傷者の応急救護のために設置された応急救護所。

　　負傷程度によってトリアージされた負傷者は、色分けされたトリアージエリアで救護を受けます。　　

　　地域住民により、負傷者が応急救護所へ搬送されてきました。

　　応急救護所から救急車により医療機関へ傷病者搬送。

　　傷病者搬送などの調整を行っているのは、諏訪広域消防本部・諏訪広域消防岡谷消防署　指揮隊。

★上空からの被害状況調査訓練

　

　長野県消防防災航空隊・消防防災ヘリコプター「アルプス」による被害状況調査。

★航空捜索及び孤立地域からの救出訓練

　土砂崩落により孤立地域における捜索及び救出訓練

　航空自衛隊・航空救難団飛行群新潟救難隊の捜索機Ｕ－１２５Ａによる航空捜索。

　新潟分屯地基地創設６０周年記念塗装機、との事です。この後、松本空港へ離着陸していました。

　警察ヘリコプター「やまびこ１号」による救出活動。

ＪＡ１１０Ｅ／ユーロコプターＡＳ３６５Ｎ３／長野県警察警備第二課航空隊・山岳安全対策課／警察ヘリコプター「やまびこ１号」

※この訓練には、陸上自衛隊や海上保安庁のヘリコプターも参加予定でしたが、天候不順のため訓練には参加できませんでした。

　会場で海上保安庁の方とお話しさせていただいたのですが、海上保安庁という名前でも、要請があれば陸上でもどこでも救助に行きます、との頼もしいお言葉がありま

　した。近年激甚化する水害にも多く出動しており、長野県でも活動していたそうです。

　「国の平和と安全」のために活動されている海上保安庁の皆さまのご安全を心より願い、また、ご対応いただきました方々に感謝申し上げます。

★大規模火災消火訓練

　建物火災から延焼した林野火災に対する消火訓練

　　大規模火災が発生しました！

　　地上からの消火活動。

　　上空からの消火活動を行うため、消防防災ヘリコプター「アルプス」が飛来しました。

　　

　　消火散水活動。

　

　　ＪＡ０２ＮＡ／ベル４１２ＥＰ／長野県消防防災航空隊・消防防災ヘリコプター「アルプス」

訓練に参加されました皆さま、大変お疲れさまでした。

次回訓練は長野県中野市で実施予定との事です。