行田市消防本部は11月26日(日)午前、利根川右岸堤外地において枯草火災が発生したとの想定で、行田市消防署、行田市消防団、埼玉県防災航空隊との連携訓練を実施しました。
この訓練は、河川敷火災が各地で発生していることを踏まえ、行田市消防本部管内での発生に備えた署隊と消防団との連携はもちろん、火災が大規模であることも想定し、埼玉県防災航空隊による空中消火活動訓練も組み込まれるなど、今までの連携訓練から、より一層踏み込んだ訓練となっていました。今回のような河川敷における火災を想定した訓練は埼玉県内初ということです。また、埼玉県防災航空隊の空中消火も、防災ヘリコプターの自給水により実施されており、ポンプ車による給水活動を行うことなく、場外離着陸場の安全管理のみで実施できるなど、災害発生において限られた人員・資機材の中でいかに迅速に、かつ有効な配置が行えるかも、この訓練で醸成されたものと思います。
今回も、行田市消防各位にご配慮、ご協力いただき訓練を撮影させていただきましたので、記事掲載いたします。
河川敷で火を取り扱うことができないため、火点と想定した目印の旗。
開会式の後、訓練開始です。
消防団車両が水利部署し、吸管延長開始。
防災ヘリコプター「あらかわ4」が現場上空に到着。
筒先までは、各消防団車両により中継。
消防団による消火活動が開始されました。
防災ヘリコプター「あらかわ4」が、河川より自給水開始。
※実災害では、火点より離れた場所で自給水が行われますが、訓練の安全管理上、近傍での自給水となっています。
自給水後の空中消火活動。
防災ヘリコプターによる空中消火は4回実施されていました。
ジェットシューターによる消火訓練も実施。
寒い中、訓練に参加された皆さま、お疲れさまでした。
消防団の方々は、普段のお仕事の中、火災発生のほうを受けた際には出動し、市民の生命と財産を守る活動を行っており、その活動には感謝をするものであります。
大規模な火災になるほど、消防団の活動が重要さを増し、多くの人員が必要となってきます。今後の活動が安全のうちに、そして日々の防火・予防広報活動により平穏であることを願っております。
【年末に入り、火災多発期を迎えました。火の取り扱いには十分留意ください】
火災予防には、「その場その場で火を出さない」という、毎日の注意が肝心です。
そして、これらの注意はそれほど難しいことではありません。
※ 火災が発生したときに、なすべき3つの心得
①早く知らせる(通 報)
②早く消す(初期消火)
③早く逃げる (避 難)
※行田市消防本部令和4年度消防年報より引用。