死者・行方不明者が2万1千人を超えている”未曽有の地震・津波災害”、東日本大震災。
この記事で、何度も書いていることですが、いつ、どこで災害に遭うかもしれない確率は、誰にでもあります。そして、「自助」とは、自分自身でできる最も有効な減災対策であることは言うまでもありません。
ー安全はすべてに優先するー
この言葉は、現在の社会においてスタンダードとなっていますが、「自助」においても、まずは自らの命を守ることが最優先で、そのうえで、ご近所の方々と共に、地域のコミュニティーで助け合うことが大切です。皆さんの地域ではそういった取り組みがされているでしょうか?夏から秋にかけては、防災訓練が実施されます。その訓練を見学してみるのも、自らの身を守る行動の一つといえるかもしれません。
先日、カメラ仲間と共に、福島県で実施された訓練に見学に行ってきましたが、その帰り、平成30年4月同県富岡町に開院した「ふたば医療センター附属病院」に立ち寄ってみました。同病院は、東日本大震災で被災した双葉地域の医療体制を確保するために設置され、24時間365日体制で救急医療を提供しています。また、”多目的医療ヘリコプター”が、日中常駐し、より高度かつ適切な医療を受けられるよう、傷病者を搬送できるようになっています(令和元年6月1日より休日も常駐する365日体制になりました)。
ふたば医療センター附属病院。この日は週末で、まだ365日体制になる前だったため多目的医療ヘリコプターは撮影できませんでした。
その途中、町内のほとんどが帰還困難区域となっている大熊町を通行しました(自由通行可能な道路を通行)。立ち入りできない道路にはバリケードがあり、今もって住民の皆さんが住むことのできない”ふるさと”がありました。
道をまたいで広がる田畑。
まだまだ道半ば、いえ、復興への道へ立つこともできない地域が広がっており、東日本大震災の恐ろしさを、再認識した日でした。
今、自分自身ができる防災・減災対策を一つでも実行してみましょう!自らの命を守ることが、大切な人たちの命を守ることにつながります!